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情報誌CEL

神戸市シルバーカレッジ

2013年03月01日

シニア世代が生涯スポーツを通じて地域のスポーツ・コミュニティを形成

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媒体(Vol.)

備考

2013年03月01日

神戸市シルバーカレッジ

住まい・生活
都市・コミュニティ

ライフスタイル
コミュニティ・デザイン

情報誌CEL (Vol.103)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。

―生涯学習の一環としてスポーツに親しみ
「再び学んで 他のために」を実践する―

神戸市の中心地、三宮から車で北へ30分足らずの場所に広がる総合福祉公園「しあわせの村」。200ヘクタールに及ぶ広大で緑豊かな敷地の一画に「神戸市シルバーカレッジ」がある。高齢者の経験や知識、技能を高めて、その成果を社会に還元することをめざす学びの場として、神戸市が1993(平成5)年に開校した3年制の生涯学習施設だ。
「57歳以上の神戸市民ならどなたでも入学できますが、地域活動やボランティア活動に理解と熱意を持つ方、というのが求める学生像です」と説明するのは、シルバーカレッジ事務局の中山喜統カレッジマネージャー。同校では「健康福祉」「国際交流・協力」「生活環境」「総合芸術」の4つの専門課程と共通課程があり、後者では一般教養的な授業や、学びの一環としてスポーツを通じた健康づくりの授業が行われている。
「学年共通のスポーツ授業では、健康の重要性について再認識していただく講座のほか、誰もが、いつでも、どこでも気軽に参加できる生涯スポーツの楽しみ方を学んでもらっています」
そのひとつ、ダーツの授業を見学した。受講していたのは、国際交流・協力コース3年生のクラス。インストラクターから競技やルールについて説明を受けた後、グループに分かれて実技が始まると、あちこちで歓声が上がり、和やかな雰囲気に包まれた。競技というよりもレクリエーションに近い印象だ。
「生涯スポーツの指導では『楽しい』と感じていただくことを主眼に置いていますが、実際に教えていると、たんに楽しみだけではなく、新しいことを習得したいという、学びの意欲が強い方が多くおられるのを感じます」と話すのは、インストラクターを務める甲南女子大学非常勤講師の谷めぐみさん。
このほか生涯スポーツとしては、ペタンクやローンボウルス、スカイクロス、太極拳などの授業が行われているが、いわゆる「ニュースポーツ」が多いのは、軽度な体力負荷で気軽に行える、という理由の他にも、高齢者が新鮮な気持ちで取り組めるという点も考慮されているようだ。
課外活動でもスポーツは活発で現在、20近い数の体育系クラブが活動している。卒業後も熱心に続ける人も多い。たとえば同校のダーツクラブOBが中心となって日本ダーツ協会兵庫県支部を立ち上げ、全国大会でしばしば上位入賞しているほか、神戸市内でダーツ体験教室を開催するなど地域活動にも積極的だ。
「5年ほど前から、ペタンクを愛好する卒業生が中心となって神戸国際ペタンクサロンを設立して、県在住の外国人や留学生を招いた国際交流大会を毎年開催しています。こうした草の根的な活動は他にも数えきれないくらいです」と中山マネージャー。
同校には『再び学んで 他のために』という建学精神があり、その実践の場として在学生のボランティア活動を支援してきた。こうした生涯スポーツを通じた卒業生の活動はこの理念に通じるものだ。同校はまもなく開校20周年を迎えるが、ここが輩出したシニア世代の人材の層は地域社会においてますます厚みを増し、その役割と存在感はさらに大きくなっているようだ。

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