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情報誌CEL

大阪市ゆとりとみどり振興局

2011年09月30日

屋上緑化を中心とした都市に土と緑を復活させる活動

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備考

2011年09月30日

大阪市ゆとりとみどり振興局

エネルギー・環境
都市・コミュニティ

地域環境
都市システム・構造

情報誌CEL (Vol.97)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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-自然と共生する都市のあり方を提案-

 四季折々の表情を見せる花々、里山のような高木や野草が茂る緑豊かな庭園。少し遠くに目をやると、立ち並ぶオフィスビルの間から大阪城が見える。ここは大阪市街の中心、大阪市役所本庁舎の屋上緑化施設。2004年の開設時から一般公開されており(毎年春から秋の期間、週3回)、市民が立ち寄り、気軽に植物と触れあえる散歩コースになっている。
 全国でも暑さが厳しく、公園などの緑地も少ないといわれる大阪市。市街地に緑地を増やす屋上緑化のシンボルとして整備されたこの庭園は、ヒートアイランド対策を啓発すると同時に、都市空間の緑の価値を目に見える形で発信している。
 施設の管理、運営のほか、幅広い活動で市内の緑化を進めているのが「大阪市ゆとりとみどり振興局」。民間建築物の屋上緑化事業の助成を受付する窓口でもあり、年間で約50件ほどの申請があるという。
 「最近の助成の新しい傾向は、工場屋根の屋上緑化。鋼板に覆われた建物内は熱がこもるため、暑さ対策や空調負担の軽減などのニーズが高まっているようです」と、同局、緑化推進部協働課の村田麻依さん。
 市役所屋上の調査でも土や植物の層は断熱材となり、建物内への熱の流入を抑えることがわかっているが、その一方で土や緑が人間や生き物にもたらす根源的な力に驚かされることも多いという。
 たとえば、市役所屋上では市民ボランティアの協力を得て定期的な生き物調査を実施しており、植物の経年変化とともに、ここに生息する昆虫や鳥は7年間で300種以上確認されている。かつて、ただのコンクリート空間だった屋上は、虫や小鳥など多くの生命を育む都会のオアシスとして生まれ変わり、観察を楽しむ親子連れの姿も見られるようになった。
 また、屋上緑化だけに留まらず、学校や公共施設で推進される「緑のカーテン・カーペット」の技術指導や、市民が育てた花苗を街中の花壇に植え付ける「種から育てる地域の花づくり」など、市民と一体になった活動にも力を入れる。この参加者は中高年から高齢者が中心で、植物を通じたまちづくり活動を通じて、人の輪や行動範囲が広がるといった影響も大きいようだ。

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