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情報誌CEL

志波 徹

2011年09月30日

都市型集合住宅における土と緑地、その効用 - 未来型実験集合住宅NEXT21の実験結果から

作成年月日

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研究領域

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媒体(Vol.)

備考

2011年09月30日

志波 徹

エネルギー・環境
住まい・生活
都市・コミュニティ

地域環境
住環境
コミュニティ・デザイン

情報誌CEL (Vol.97)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。

-はじめに-

 大阪市6.5%、名古屋市17.8%、東京23区17.7%。
 これは各都市の緑被率である。調査年度が異なり、また精度が同じではないと考えられるが、東京・名古屋に比べて大阪の低さが目立つ。もっとも大阪は水の都であり、水面も算入した「自然面率」では、23.4%に跳ね上がるので多面的な評価は必要であるが、野鳥や昆虫にとって緑地が少ないのはやはり住みにくい環境と言える。
 都市では集積度が高く、緑地に転用できる用地はほとんどないが、集合住宅や業務用ビルの屋上などに緑地を設けていけば、少しでも緑被率を向上させることができる。
 大阪ガス(株)が1993年に建設した未来型実験集合住宅NEXT21(以下NEXT21)も、そのような観点から建物と緑地を融合させ、様々な実験を行ってきた。本稿では、NEXT21で行った実験結果から都市型の集合住宅における緑地の効用について考えていきたい。

-NEXT21の緑地-

NEXT21は、近未来を想定し、都市での環境・エネルギー・くらしのあるべき姿を考えるために大阪市内に建設した未来型実験集合住宅である。敷地面積1543m2、地上6階、地下1階の集合住宅である。1994年4月からは、実際に社員16家族が様々なライフスタイルで居住し、実験に参加している。
 建物は躯体・住戸分離方式で建設され、リフォームを行いながら建物全体を100年間維持できる構造を持つ。そして、住棟緑化による自然の回復、エネルギーシステム、生ゴミ排水処理システム、立体街路(共用廊下)におけるコミュニティ形成、住戸での住まい方、周辺住民との関係を創出していくコミュニティデザイン実験など様々な実験を行っている。
 NEXT21では、1階には建物外周とエコロジカルガーデンと呼ぶ中庭に緑地がある。また、建物にも屋上の緑地の他、ベランダや立体街路と呼ぶ共用廊下部分にも緑地があり、合わせて1012m2の植栽を施し、縦方向に積み重なった緑地空間となっている。
 NEXT21の植栽設計に先だって、日本野鳥の会による周辺調査が行われた。NEXT21の北方約1.5kmにある大阪城公園から野鳥が建設地付近を経由して、さらに南方の真田山公園や天王寺公園へ移動していることがわかった。また、周辺の緑地と野鳥や蝶の関連について調査を行った。

 

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