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情報誌CEL

小川 雅由

2010年03月26日

CEL TOPICS 環境学習を通じた持続可能な地域・社会システムの構築―LEAFの実践から

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媒体(Vol.)

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2010年03月26日

小川 雅由

住まい・生活

その他

情報誌CEL (Vol.92)

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 NPO法人こども環境活動支援協会(LEAF=Learning and Ecological Activities Foundation for Children)は、1998年に西宮市役所が呼びかけて、市民、行政、事業者のパートナーシップで子どもの環境教育を支援する団体をつくろうと立ち上げたもので、2002年に兵庫県からNPO法人の認証を取得し現在に至っている。
 設立当時、私は西宮市の係長で、それまでの10年間、市の環境教育を立ち上げて、その事業化を担当してきた。しかし、環境教育や環境まちづくりの担い手は本来は市民であり、行政サービスだけを強めることは必ずしも市民力を育てることにはならないというのがひとつのジレンマだった。むしろ、市民、行政、事業者と、それぞれ異なるセクターを合わせて地域の中でのネットワークをつくっていくことが重要であり、そのためには、その間をつなぐような役割をするところが求められる。LEAFの設立はそれに応えるためのもので、子どもの環境教育を前に出しつつも、まちづくり、教育、国際交流など、より幅広い窓口をつくっていこうとするものだった。立ち上げ時には西宮商工会議所に大きな支援をいただいたが、現在会員企業は約70社で、今後も会員企業との連携を柱のひとつとして事業を進めていきたいと考えている。
 主な活動の1つ目は、「地域に根ざした持続可能な社会に向けた教育」である。従来の一般的な環境教育事業では、総体として地域社会を変えていくというところまでのつながりが弱い。地域で人を育て、環境教育を体系的で継続的なものにしていくというシステムとしての考え方が必要で、LEAF設立と同時に、小学生全員を対象とした「エコカードシステム」をつくり、これをさらに幼稚園・保育所や中学生以上の市民にまで広げてきている。そして、これらの活動をホームページで市民に提供し地域活動の活性化につなげていこうとするひとつの社会実験としても進めている。
 2つ目は、「自然体験活動の推進」。自然体験は環境教育の原点。現在、西宮市立甲山自然環境センターにあるキャンプ場2つと宿泊施設、自然学習館の指定管理をLEAFが受けている。市民との協働で施設を運営し、プログラムをつくっていこうということで、森林サポーター、湿原サポーター、自然体験活動のリーダーやエコツアーガイドなど、いろいろな分野の活動の中に市民の参画を得られるような仕組みをつくっている。河川や海浜での活動の他、西宮市には六甲山の東端部に農地が残っており、この貴重な里山や里地をもとに環境体験などのイベント事業も組み立てている。

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