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栗本 智代

2007年02月27日

朝日新聞コラム「環境と私」

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2007年02月27日

栗本 智代

都市・コミュニティ

まちづくり

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朝日新聞コラム

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昨年秋、小学校の図工展に足を運んだ。一年生の長女が出展した作品は、「みんなでパレード」という題の「びん人形」である。不要になった酢や酒、飲料の空き瓶を大小重ねた上に紙ねんどを貼り付け、絵の具で人型に仕上げたものだ。色鮮やかな衣装をまとい好き勝手なポーズをとった人形たちは、無邪気なだけに力強いアートとして見応えがあった。

子供達にかかると、廃品となるはずのモノが楽しい作品になる。牛乳パックの角を縦に切り、底の対角線を内折りしたところをぱくぱく動く口に見立てる。あわせて、好きな動物などの顔と体を色紙で張り付け目鼻をつけると、紙パック人形のできあがり!破れかけたスカーフも、娘が羽織ると少女戦士のマントにはや変わりする。子供の世界では、遊び心をくすぐるリサイクルの智恵が当然のように氾濫しており、感心させられる。

一方、大人の世界では…と考えると、大阪の街の中でも、いくつか、資源を有効に再利用する動きが定着しつつある。例えば、近代建築物。維持保存が大変なため、つぶされる予定であった銀行仕様の建物にほれ込んだ有志が、オーナーに直訴して借り受け、お洒落なウエデイングレストランとして再生させた。他にも近代建築物の改修による、本格的なフランス料理店、洋菓子屋や雑貨店、ギャラリーなど、誰でも滞在を楽しめる「開かれた場」が、船場のビジネス街周辺に増えてきた。大阪の町家や長屋のよさを見直し、戦前から残るまち並みを維持保存するための活動も盛んである。長屋の空き室に、アーテイストが移り住んだり、路地を舞台にしたアートイベントが開催されたりして、マスコミに取り上げられ注目を浴びたことで「こんな古いまちのどこがいいんや」と言っていた住民が、改めてわがまちのよさを再認識している。

 

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