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情報誌CEL

本間 都

2004年09月30日

だれでもできる環境家計簿

作成年月日

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媒体(Vol.)

備考

2004年09月30日

本間 都

エネルギー・環境

環境対応

情報誌CEL (Vol.70)

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だれにでもできる環境家計簿

 

本間 都 Written by Miyako Honma

 

食わず嫌いにならないで!

 

 「え、環境家計簿…。それ何やのん?」

 これが一〇年前の大方の主婦の反応。今では「何や面倒くさそうで、やる気せえへん」と認知度はやや上がったものの、環境家計簿は、あまり評判がよくない。

 一九九〇年代前半、日本で最初に環境家計簿を作ったのは、時の環境庁である。先駆者としての慧眼には敬意を表するが、いかにもお役所文書といったイメージが、以後の環境家計簿の普及を妨げた。環境庁は、まず市町村に試させたが、私は訪れる先々の市町村で「ノルマだから期間中はやりました。以後はもうやりません」との担当者の言葉や、市町村から委託された住民たちの「お役人て、主婦はよっぽどヒマやと思ってるんやろか。どれだけ時間と手間がかかるか」という声を、たびたび聞いた。

 環境庁が、問題の多いたたき台を作ってくれたおかげで、後続者は、消費者に受け入れやすいものを工夫することができたが、同時に、定着した先入観の払拭にも苦労している。

環境家計簿は、分かりにくいものでもないし、付けにくくもない。人それぞれに簡単にも詳細にも工夫できるし、日記や家計簿よりもはるかに手間いらずだ。家計簿は収支の全てを毎日記帳するが、環境家計簿は、環境に関わる消費項目を一つでも二つでも選んでできる。よく選ばれるのは、いちいち自分で計らなくても使用量を通知してもらえる「電気」「ガス」「水道」である。次に、単位で計れる「ごみ」「ガソリン」である。公共料金は月一回付ければすむし、ごみやガソリンは、出し入れの回数だけの記帳である。

 

環境家計簿とはなにか

 

 一九九六年に、京都精華大学の山田國廣教授が作り、日本の一般的な環境家計簿の原型になっている山田式がある。今では中国や韓国でも使われているようだ。山田式は、国際環境規格(ISO14001)を母体とする。ISO14001が、行政や企業の環境マネジメントを促すのに対して、山田式環境家計簿はISOと同じ手法によって、家庭の環境マネジメントを促す。つまり、環境を守る手法は、役所も会社も個人も同じやり方である。かなり多くのISO認定企業が、社員とその家族のための環境家計簿講座を開いているが、これは日常生活と企業活動の両面から、社員の環境マネジメント能力を強化する目的で、手法が同じであるからこそ可能であり、相乗効果も高い。

 

 

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