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情報誌CEL

橋爪 大三郎

2004年09月30日

究極の「エコライフ」を追求する「日本型産業文明」を国家目標に

作成年月日

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媒体(Vol.)

備考

2004年09月30日

橋爪 大三郎

エネルギー・環境

地球環境

情報誌CEL (Vol.70)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。

必要だけれど簡単でない「エコライフ」

 もともと人間は、環境に配慮して生活してきました。狩猟民族、遊牧民族、農耕民族、伝統社会を生きる人びとはすべてそうです。昔はパワーシャベルもなければ、蒸気機関もありません。何にもない状況下では、自然環境に圧倒されることがあっても、自然環境を破壊してしまうことはありませんでした。ところが工業が発展して、人間の活動が自然をズタボロにしてしまうということが起こったわけです。そこで、環境を意識して生活する必要が語られるようになりました。

 このように、必要だけれども簡単でないのが、「エコライフ」だと言えます。

 なぜ、簡単でないのか。

 まず、人口という面から考えてみると、現在、地球上に約六五億人の人間がいますが、二〇世紀のはじめは約一五億人でした。わずか一〇〇年の間に、四倍以上に増えてしまった。どうみても増えすぎです。そして、これだけ人間が増えてしまうと、伝統的な農耕や産業だけでは生きていけません。たとえば、人力による農業が主産業だった江戸時代には、日本の人口は三千万人。ところが産業化が進むと、一億二千万人に増えました。この現象は世界共通で、産業化が進むと、どこでも人口はだいたい四倍ぐらいに増えるのです。

 そして、この増えた分は、工業が支えています。

 先進国の人びとは化石燃料を使い、自動車・飛行機を使い、化学肥料を使い、大都市に暮らし、第三次産業に従事し、高等教育を受け、コンピュータを使う。こういうライフスタイルは、高度産業文明のたまものです。しかも、消費性向というものがあって、産業化によって増えた所得の七割から八割を消費に回す。つまり、産業が成長すればするほど、それだけ資源を使うことになります。

 

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