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情報誌CEL

橋本 佳也

2007年09月30日

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2007年09月30日

橋本 佳也

住まい・生活

その他

情報誌CEL (Vol.82)

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 先日京都に行ったときに聞いた話だが、美しい自然の風景の代名詞である「山紫水明」という言葉は、もともとは夕暮れの頃の時を指した言葉なのだそうだ。

 鴨川べりの、丸太町橋の北西に、川原に面して茅葺き屋根の建物がある。そこは、江戸時代後期の儒学者である頼山陽の書斎だったところで、後に幕末の尊王思想に影響を与えた歴史書「日本外史」を完成させたのもこの場所だという。

 山陽は晩年をここで暮らして、毎日、比叡山や東山の峰と鴨川の流れを飽きずに眺めていたという。本の執筆だけでなく、川風に吹かれながら友人たちと酒を酌み交わしたりもしたそうだが、そんな友を誘うときに、「山紫水明の頃においでください」というような手紙を書いて送ったらしい。つまり「山紫水明」という言葉は、もともとは、夕日に照らされて山が紫に染まり、川の水が明るく輝く夕方の時間帯のことを指す言葉だそうだ。その頃の光景が素晴らしく美しいところだったので、山陽自身もこの場所を「山紫水明処」と呼んでいた。今は川の向こう側に、ちょっと興ざめするような建物がいくつかあるが、それでも、山並みや川面は当時のまま我々の目の前にある。時代を超えて、その土地が持つ本来の姿のようなものがまだ残されているような気がした。

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