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情報誌CEL

橋本 佳也

2008年01月10日

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2008年01月10日

橋本 佳也

エネルギー・環境

地球環境

情報誌CEL (Vol.83)

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今号の論考において石川英輔さんは、日本の江戸時代は、見方によっては決して「おくれた」時代ではなかったと強調されている。「エネルギー効率、つまり製造に必要なエネルギーと生産量を比較するのなら、江戸時代の産業の効率の良さは、驚異的と言うより奇跡的と言っていいほどだった」という。

 これはつまり、ひとつの社会を一種類の尺度で測ってはいけないということだ。

 同じようなことを、以前に読んだ本でも感じた。日本近代史家の渡辺京二さんの著書『逝きし世の面影』によると、明治時代初め頃までの日本の社会は、その後の日本とは、いわば別個の「文明」だったのだという。

 渡辺さんによると、江戸時代の末から明治時代にかけて日本を訪れた外国人の多くが、当時の日本人が、いかに幸せそうに見えるかを繰り返し書いているそうだ。この頃の日本人は、大人も子どもも高齢者たちも、みんな心の底から笑っていて、笑顔が絶えなかったらしい。

 英国公使のオールコックは、「日本人はいろいろな欠点をもっているとはいえ、幸福で気さくな、不満のない国民であるように思われる」と書き、ある人は「下層の人々が日本ほど満足そうにしている国はほかにはない」と感嘆している。そこからさらに進んで、イギリス人の日本研究家チェンバレンは、日本には「貧乏人は存在するが、貧困なるものは存在しない」とまで明言している。

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