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2017年03月29日 by 池永 寛明

【耕育篇】 男雛と女雛をどう並べるのか?

 

 

本日は雛祭り。雛人形の男雛(お内裏様)と女雛の並べ方はどちらが正しいのか?テレビや雑誌を見ていたら、向かって左に男雛と右に女雛が並んでいる姿が目につく。

 

古代より太陽が先にあたる方角が上位、「左をもって尊し」「左上座」という価値観があった。京都御所の紫宸殿での天皇ご即位の式典にならい、雛人形は向かって右に男雛と左に女雛を並べるのが生活文化だった。

 

明治以降、西洋文化が入り男女の並び方も向かって左が男性・右が女性という西洋スタイルが広がっていく。そのなか昭和天皇の即位式で天皇・皇后の写真が西洋式の並び方に変わったことにより、関東の雛人形業界が向かって左に男雛と右に女雛を置かれるようになり、関東を中心に広がっていく。このようにして雛人形の並び方が東と西で変わった可能性がある。しかしその他の人形の並べ方は東西同じで、違うのは男雛と女雛だけ。

 

京都、大阪では、向かって右に男雛と左に女雛という本来の並べ方をされるご家庭が今でも多い。しかし関西でも向かって左に男雛と右に女雛と並べられているのをよく見うける。

 

そう考えていると一所懸命から一生懸命という言葉の変化を思い出した中世、武士が一ヶ所の領地を命がけで守るという意味の一所懸命という言葉が、命がけで事にあたるという意味に変わり、今では「一生懸命」が主流になりつつある。このように言葉も変化する。私は語源の「一所懸命」にこだわる。

 

(エネルギー・文化研究所 所長 池永寛明)

 

〔CELフェイスブック 33掲載分

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